« 彼らの奥深さを知る | トップページ | 本来の日本人 1 »

龍馬伝から思うこと 3

『20XX年-。
  首相官邸の記者会見場は熱気に満ちていた。緊急会見に臨んだ首相が震えた声で切り出した。

 「国民の皆様、深刻なお話を申し上げなければなりません。日本の財政は破綻の危機です。本日、国際通貨基金(IMF)に緊急支援を要請し、関係国と協議に入りました。挙国一致内閣で危機を乗り越えるため、野党各党に政権協議を呼びかけます」

 続いて財務相が「前年度比5%以上の歳出削減を5年間続ける」などの「財政再建緊急プラン」を公表した。極秘に練り上げたプランだ。
 数ヵ月前から国債の引受先を決める入札が不調に終わるようになり、海外の市場関係者の間に「日本は投資先として危険」とのリポートも出回っていた。

 財務相が、1年間に税率が20%に上がったばかりの消費税について「当面の間25%にします」と語ると、テレビ中継を見ていた財務省幹部は、若手にささやいた。
 「おれが入省した時の首相は『4年間は5%から上げない』と断言していたんだぜ。今思えば、その時の10年度予算が転落の節目だった。戦後初めて当初予算で税収より多い国債を発行したんだ」
 会見で記者が「金融市場への影響をどう見るか」と問うと、財務相はカメラを見据えて「緊急プランとIMFの支援で、市場の動揺は抑えられる」と断言した。
 だが、会見の最中から外国為替市場で円安ドル高が一気に加速。
 週明けの市場でも国債が投げ売りされ、長期金利は跳ね上がった。株価も過去最大の下落幅に。市場は「日本売り」一色となった。
 
 「お札が紙くずになる」「預金封鎖も近々ある」。うわさがネットを飛び交い、現金を引き出そうと、銀行には長蛇の列ができた。貴金属店は、金塊や宝石を買い求める人でごったがえした。
 輸入品などの物価が高騰。ガソリンは連日1㍑当たり10円以上のペースで値上がりし、野菜や肉、魚も2倍以上の値段に。
 スーパーには「クレジットカードや電子マネーでの支払いはお断りします」との張り紙。人々は現金をかき集め、日用品の買い占めに走った。
 原料を輸入に頼るメーカーは経営難に陥り、工場の操業停止と従業員の解雇が相次いだ。銀行は国債暴落で巨額の損失を抱えた。混乱は金融システムに飛び火し、誰にも制御できなくなっていた。

            ◇

 いずれ、こんな「破局のシナリオ」が現実になるかもしれない。
 国・地方の借金は先進国で最悪の水準で、10年度政府予算案は税収が歳出の半分にも満たない異常事態だ。このままで大丈夫なのか。
 (五郎丸健一) 』 (朝日新聞2010年3月7日一面より)


 2010年度の国家予算は92兆2992億円、そしてこの額は過去最大のものであると言われています。
 そして国債の発行額も44兆円を突破し、戦後初めて税収より国債の発行額が上回る結果になったようです。
 そんな状況であるにも拘らず、民主党はマニフェストで公表していた子ども手当てや高校授業料無償化を成し遂げようとしているのです。

 その国債の発行額に対して菅財務大臣は「恐怖を覚えるような状況である」と言ったそうです。

 これから日本はどうなるのか?

 冒頭の記事は、それを朝日新聞がシュミレーションし、3月7日付けの一面に掲載したのでした。

 ・・・日本丸が沈んでいく。

 思えば本日放映された「龍馬伝」では、あの時代に「国」という概念で時代を捉え、そのために死をも覚悟して、脱藩の道を選択する龍馬の姿が描かれていました。

 そして話は変わりますが、どうやらトヨタの問題というものも仕掛けられていたことを知りました。
 それは豊田家がアメリカの大財閥ロックフェラーと親交があったことを聞いたからです。
 トヨタはその親交を足がかりにアメリカに拠点を増やしたのです。しかし、その結果が今日の問題を生み出したようです。
 欧米的な発想というか、狩猟民族的な発想を知っていれば、それが「罠」であるということに気付くことが出来たかも知れません。しかし農耕民族である日本人的な発想のみで世界に打って出ることは危険な賭けであったのでしょう。

 そして、日本という国の現実がだんだん明るみに出されてきたようでもあります。
 しかし、そのような境地に追いやられていくというか、その中にはずっと彼らの思惑が孕んでいたものとも思われます。

 それは幕末の時代においても、そして、今、現在においても変わることなく・・・。

 はたして、かつての龍馬のように日本人が覚醒するときがやってくるのでしょうか。
 そして、現実というものの厳しさを真剣に考えて、自分は何が出来るのだろうか?

 本日、龍馬伝を見終えてから、そんな気持ちにさせられたのです。
 

|

« 彼らの奥深さを知る | トップページ | 本来の日本人 1 »

ひとり言」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1248068/33977530

この記事へのトラックバック一覧です: 龍馬伝から思うこと 3:

« 彼らの奥深さを知る | トップページ | 本来の日本人 1 »